Seishinka OT hyouka matome
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情報収集
情報収集は、最初は書面での入手。こちらが提案できる事があったり共有出来たりする情報を取得してから、対面での情報収集や共有をしてプランニングなどを共に行うのが個人的には考えます。新患の場合のみファーストコンタクトの情報を直接取るのは良いかもしれません。逆に評価計画の時点で他部署と評価と役割の分担するのも良いかもしれません。
Pswからの情報
・一般的には、①経済状況、②社会資源利用状況(福祉施設など)と教科書に書いています。もちろんこの2点に関しては一番情報を持っている職種だと思います。
・Pswは他の職種よりも病院外部との連携が得意な職種である印象を持っております。前の病院や施設からの情報(心理検査データ、生活暦や一般情報、家族の特徴やニーズ、看護添書、作業療法情報提供所書など)を入手している場合が多いように思います。このような情報が得られるのであれば、全体像の把握もしやすく、評価や検査の重複も避けられるようになると私は思います。
Ⅰソーシャルワークってなんですか?
Drからの情報
・教科書的には
a.個人的内容(氏名、年齢、性別、家族構成、生活暦、学歴、職業歴、入院前の生活状況)
b.診断名、合併症、遺伝素因、入院回数、既往歴、現病歴・発症経過、各種検査結果、精神症状、治療方針、治療内容、作業療法士に対する医師の意図
とあります。下線部は医師からの情報として必要と考えますが、それ以外は他から入手しても良いと思います。基本的には医師が一番忙しいと思いますし紙面やカルテ以外の方法で医師に時間をとってもらうものは、本当に医師で無ければならない重要なことのみにした方が良いと思います。どちらかというと情報を集めた後の作業療法方針の共有や作業療法を展開するうえでのご相談の時に時間をとって頂いたほうが私は良いと思います。
・まずは作業療法処方箋を見よう。
Drから作業療法に対する指示が記載されております。基本情報や医師から作業療法士へ何をしてほしいかの指示や禁忌事項や症状の特徴などが記載されていることが多いと思います。
・Drカルテが閲覧可能であれば見てみましょう。電子カルテではなく紙媒体の場合読めないことが多いかもしれないです(達筆すぎる先生が多い)。クライアントが医師にしか話せていない内容もあるかと思います。
・また、精神科医も診断や面接や評価に検査やツールを使う場合もあります。検査など重複しないように気をつけましょう。
精神医学で使われる診断分類と評価尺度の一覧
Ⅱ、DSMとかICDができた背景など
Ⅰ、精神疾患の診断と検査
治療展開
私は基本的な診断から治療までの流れは『今日の治療薬』という本を読むのが一番かと思います。疾患別に(精神疾患以外も)薬だけではなく、診断から薬物療法以外の治療等流れがわかりやすく記載されています。
これをベースに医師の先生の得意分野や経験、本人の希望や家族や看護師等のバランスを取りながら処方薬や方向性を定めているように私は思います。
Nrsからの情報
・教科書的には現在の精神状態や病棟での様子、ADLの自立度、APDL等と書いてあります。そのとおりだと思います。看護師がクライアントともっとも長い時間を共有していますので現在の状況には一番詳しい職種だと思います。
・その他に、看護師もクライアントを評価しています。転倒転落アセスメントや危険因子の評価等いろいろ行っている可能性もあります。
・看護師も看護の計画書を作成し、看護目標や介入方針・方法を定めます。看護師が何を目標にどんな関わりをしていくのかをしっかり把握しないと後々大きな信念対立が発生する場合がありますので、作業療法計画と看護計画を上手く共有できたほうがよいと思います。
臨床心理士
・主に心理検査の結果や心理的な特徴等を入手できると良いでしょう。
看護助手
・現在しているADLを一番把握しているのは看護助手である印象です。おむつ交換や入浴介助、おやつの準備(好きな食べ物)、私物の保管方法なども場合によっては作業療法にも影響する可能性があります。